男性器のペニスは亀頭と呼ばれる先端部の膨らんでいる部分がありますが、生まれた時には包皮に包まれているものです。成長とともにペニスが大きくなることや、また触るなどして剥けていきやがては亀頭が露出するようになります。
完全に亀頭が露出することができれば、男性器としての外見的な機能は果たすことができますが、人によっては完全に剥けないこともあり、それは包茎と呼ばれます。包茎といってもいくつかの種類がありますが、手を使っても亀頭を露出させることができないものは真性包茎と呼ばれ場合によっては治療の対象となるものです。
包茎の種類と治療の必要性
包茎は簡単に言えば、男性器のペニスの亀頭が包皮によって包まれている状態を言いますが、それにもいくつかの種類があり、大きく分ければ仮性包茎と真性包茎の2つになります。前者の場合には、勃起していない状態では亀頭が包皮に包まれているもので、勃起することで亀頭が露出したりまたは手を使って露出させることができるというものです。性行為そのものは普通に行うことができますから、治療の対象とはなっていませんが、美容や衛生的な理由を目的に手術によって改善するといったことが行われます。
一方で、治療の必要性が求められるのが真性包茎です。この場合には勃起しても亀頭が露出しない状態で、正常な性行為が行えない理由にもなります。このため生殖活動の障害となるものであるため、健康保険を適用して治療を行えるものです。
またカントン包茎と呼ばれるものは、亀頭は露出するものの包皮に余裕がなく勃起することで亀頭部分を締め付けるというケースもあり、こちらはペニスにダメージを与えることからケースによっては健康保険を適用して治療を受けることが出来ます。
このような事から真性包茎とカントン包茎の2種類が生殖活動を行うためには治療を受ける必要があります。
真性包茎であることのデメリットは?
包茎のデメリットは、亀頭が包皮に包まれているため恥垢がたまりやすく衛生的に良くないということで、意図して衛生状態を管理しなければ悪臭の原因にもなりますし、そのような状態は炎症を起こしたり性感染症の感染リスクを高めることが挙げられます。
また見た目に対してもあまり良い印象を与えなかったり、包皮に包まれることによってペニスの成長が阻害されその長さが制限されるということがあるものです。これらは仮性包茎に含まれるデメリットと同じですが、真性包茎の場合にはこれに加えて生殖活動の障害となることが挙げられます。
亀頭が露出していないため勃起時に圧迫されることによって痛みを感じますし、また正常な射精ができないため不妊の原因にもなるものです。包皮に包まれている状態は様々な病気を発生させる原因となるもので亀頭包皮炎や陰茎癌の発生率上昇などが考えられますし、感染症を患っている場合には性行為で女性の不妊症や子宮頸がんを引き起こす要因にもなります。
性行為を行うという事を考えれば真性包茎であることはデメリットしかなく、このため治療の対象となっており健康保険を使ってでも治療することができるものです。
真性包茎のデメリットを解消するための治療法
真性包茎の場合には完全に包皮が亀頭に被さっている状態で、手を使っても剥くことができないものです。このため仮性包茎とは異なりトレーニングなどの方法で状態を改善するということは難しく、外科的な方法で改善するしかありません。また真性包茎の状態を改善することで、包茎であることの様々なデメリットを解消することができます。
真性包茎を治療する場合には、外科的な方法によって行われるもので余計な包皮を切除してしまうものです。仮性包茎の場合には亀頭が露出していますから比較的容易に行うことができますが、真性包茎の場合には包皮と亀頭が癒着している場合もありより慎重に行う必要があります。
基本的には亀頭を露出させ、亀頭にかかる包皮分の皮膚を切除するものですが、泌尿器科などで行う場合には包茎状態が解消すれば良いため仕上がりに関してはそれほど良いものではありません。一方で美容整形などで行う場合には切除の方法や縫合の仕方などに工夫をしていた目の良いペニスを作ることができます。
手術そのものは皮膚を切除するだけですから日帰りで行うことが可能で患部を濡らさなければ翌日からシャワーを浴びることができ、1週間程度で普段の生活に戻ることができるものです。
まとめ
真性包茎は包茎の中でもデメリットが大きいもので、特に生殖活動に与える影響から不妊の原因となるものです。正常な性行為ができない原因として真性包茎がある場合には、これを手術によって改善することができます。実際に真性包茎の手術を受けることで子宝に恵まれたという人も少なくはありません。
包茎手術そのものは亀頭を露出させ余計な包皮を切除するというものですから、日帰りで受けることができますし、1週間程度で日常生活に戻ることができます。また真性包茎の場合には治療として行うことができるので健康保険を使用して行うこともできるものです。